2011年5月8日()   走行473km

  
三重県道603号大杉谷海山線と国道422号未開通区間

                      AT:三重県紀北町・大台町
三重県道603号、2003年から永らく通行止めが続く、幻の険道です。
1990年代後半から、全通した期間は大変少ない貴重な山岳林道で、峠前後は眺望の良さで知られています。

今回も事前情報では3箇所で通行止めがあるようです。
しかしほぼ走行可能という情報もあり、現地調査(笑)に出かけました。
海山町〜水呑峠手前 
国道42号から県道603号への別れに案内標識はありません。

小さな橋の西側にある小道の入口に、小さな県道603号を示す表示があるのみで、見逃しに注意。


入るとすぐに通行止めの表示があります。

見づらいですが、「大杉谷海山線 災害 通行止」と書かれています。
少し先には8km先通行止めの看板も。
この道の平坦区間は長く、10kmほどあります。

特に渓谷がきれいなわけでもなく、ふつうの山道です。
この時期、道中にはフジがきれいに咲いています。
白滝橋というところで左に林道が分岐しています。
そしてこの橋の手前で通行止め。

しかし・・・ 入っていく軽自動車あり、自転車ありで、それに続きました、もちろん自己責任で。


かなり上がってきましたが、大規模な崩落があったと思われる場所で、ヘアピンカーブの上下それぞれ橋が流されたと思われ、新しい橋が架かっていました。

画像ではわかりにくいと思いますが、かなりの高度間があります。

峠に近づくにつれ、崩落が現れます。
崩落防止ネットを破って出てきているものも・・・

これでは通行再開はできないでしょうね〜
道路脇には崩れた砂利が残されています。
菅の峠と言われているところと思われ、宮川側から見た「海山町」の標識のみ存在します。
水呑トンネルの2〜300mほど手前と思われますが、ここでロープが張られ、完全に入れなくなっています。
徒歩で偵察しましたが、道路自体が橋とともに流されたようです。
トンネル側から見ていますが、ショベルカーが斜めに止められ、車両をシャットアウトしています。

通れないことはないんですが・・・



上の工事現場の下の橋架け替え付近からさらに海山側部分の映像です
宮川ダム〜水呑トンネル先
次は反対側の宮川ダムからスタートです。

ここまでのバイク&人間回送に、回り道も含め、2時間半ほどかかっています(笑)


ダムは高度感があります。
ダム湖周辺には慰霊碑があります。
やはり通行止めの看板が・・・
ここが最後の休憩スポットとなるところ。

バス停、売店、トイレ、休憩所などがあります。


道路沿いにはこういった石のオブジェが見られます。

湖に沈んだ集落ゆかりのものでしょうか?
車1台分の暗いトンネルです。
海山33kmの標識がありました。
その先で右に分かれるグレーチングの吊橋があります。

渡って進めば大台ケ原への大杉渓谷からの登山口です。

かつては9t制限だったようですが、今では14tに制限されています。


この橋への別れの先に、申し訳なさそうに通行止めの表示が・・・
その先は砂利が路面に出始め、やはり走行には危険な場所です。
大きな落石も・・・
橋から900mで小さな駐車場があります。

一応、展望台となっています。
さらに先へ進むと、大きな水溜りの脇で、ひしゃげて倒れたガードレールがありました。

かなりの規模の崩落があったのでしょう。

こちら宮川側は海山側と比べ、明らかに災害の数も多く、規模も大きそうです。
大規模な修復跡です。
落ちてしまった橋が新しく作り変えられています。橋
ネットの下部には落石が溜まりに溜まっています。
路肩崩落と落石を馴らした道路。
こちらも落石を馴らしただけ。
さらにもう1箇所。

おそらく別の場所を工事中に、新たな崩落が発生、手がつけられないのでしょう。

これではいたちごっこですね〜

7年も通行止めが続く理由がわかるような・・・
ここも見事な陥没です。
陥没の先の通行止めゲートの先で振り返ります。
路肩崩壊!
がけ崩れ!

下は崩落地です。眺望はこちら宮川側もいいです。

またまた路肩崩壊!
そしてがけ崩れ!

これでは当面、全通は難しそうです。

峠手前にはこんなすばらしいところもあります・・・

峠頂上の水呑トンネルです。


トンネルを越えると、これまた宮川側からの人のためだけに、長島町の標識があります。
2〜300m下るとやはりこの看板がありました。
そして先ほどUターンした場所に戻ってきました。

トンネルの海山側から宮川側の橋崩落架け替え現場まで、生々しい現場レポートです。
おまけ・・・未開通の国道422号末端区間
こちらがR422末端区間の別れです。


おにぎりがあります。
このあたりはふつうの広い1車線国道です。
この橋のところで国道が左折して、橋を渡るようになっています。橋の手前にはきれいなトイレもあり、球形にはよさそうです。
橋の下流にはホタルの里公園というのが、作りかけのままで放置されているようです。
橋を渡ったところには民家があるのが不思議です。



やがて道はコンクリートとダートが交互に現れるようになります。

上部は真新しい砂防ダムが整備されています。
それを越えるとキャタピラーのような模様のついたコンクリート舗装。

走りにくいです!
終点手前の登山口ですが、この辺り、やたらと熊出没云々の看板が多いですね〜

もう少し先まで道はあるのですが、一応この池のほとりでR422は途切れています。


     
inserted by FC2 system