2011年9月18日()   走行146km

   丹後半島の廃村周遊

                    AT:京都府京丹後市・伊根町
◆立岩駐車場〜丹後町小脇
出発は旧丹後町役場前の立岩駐車場から。

6:20出発。


この日は丹後100kmウルトラマラソンとかが開催されるようで、こんな看板があちらこちらに出されています。

それにしても100kmとは・・・
こちらは中継地点でしょう。

依遅ヶ尾という山の登山口に設けられています。
一段という廃村に向かう予定だったのですが、この通り沿いからの道は地図には載ってますが、すでに廃道化しているようで、痕跡も発見できませんでした。

そして突き当たってしまいましたので、ここは右折、今度は南から攻めることにしました。

なおここまでの道は一部地図に掲載されていません。


道中、たくさんの猿が川を泳いで渡っている珍しい光景に? に出会いました。
そして本日1つ目の道路崩壊です。
現役集落を越えると道路が細くなります。
直進方向が廃村三山〜碇高原に向かう怪しいルート。

こちらは後から行くことにして、まずは右を取ります。


更に細く、そして苔むしてきます。

ここは1ヶ所ある発電所のすぐ近くです。
小脇の二又です。

行きは右を取り、左奥からここへ戻ってくることにします。


◆丹後町小脇〜府道653号〜神主〜力石〜吉永〜一段
府道653号は廃集落を結んでいた道です。

更に怪しい道となってきました。
廃車も状態がまともではありません。
確信はありませんが、ここが神主(こうぬし)集落跡ではないかと・・・

建物はもう残っていませんが、手がかりは石垣くらいか?
ここにも立派な石垣が残っています。
その先は手入れのほとんど入ってない準廃道です(笑)
峠を越えた先にこれまた石垣が・・・

力石(ちからいし)集落跡か?
場所によってはこのような強烈なヘアピンカーブが・・・

乗用車でも厳しそうです!
漸く現役の吉永集落まで降りてきました。
そこからは地図に白色で載っている道を進み、廃村の一段目指します。


最初アスファルトの道も、すぐに未舗装路に・・・
徐々に怪しくなっていきます・・・
田んぼが途切れると、草ぼうぼう・・・
やがて草の下の道路部分が細い川となってきました・・・
茶色く錆びたガードレールに倒木が・・・

これは動かして先に進みましたが・・・
ついに道が溝状に抉れてきました。


草も50cm近くなって、これ以上進むのは無理と判断。

ここで引き返すことになりました。

ここはもう少し草の少ない時期に来なければなりません。
◆是安橋〜相川谷〜中山〜中津〜野中〜味土野
是安橋です。

ここから左折して府道75号、ツーリングマップルには「通行不能」と書かれたところを試してみます。


確かに細くて怪しいけど、通行できないことはありません。

今では修復されて、通り抜け可能です!
道中にある相川谷集落です。

どうやら人の住んでいる気配はありません。
ここが通行不能が謳われている区間の終点、中山集落です。

左折するとそのまま府道75号です。


こちらでも落石防止の工事でしょうか?

今年の丹後半島は災害が目立ちます。
中津地区の旧道に架かる3t制限の橋です。

今では立派な迂回路ができています。


橋を渡った三差路を右折、野中方面へ向かいます。
こちら、野中の二股です。

右が府道57号となります。


野間宮川橋は直進、これより行き止まりの廃村味土野(みどの)へ。


途中「小杉」の表示のところで府道75号は左折していますが・・・


そちらは砂利ダートでしかも通行止め!

この道はツーリングマップルにも「草で路面が見えない」などと書かれた廃村駒倉への廃道です。
味土野近くでは状態のいい(笑)軽トラが・・・
ガラシャの里、味土野です。

手前の建物は学校跡と思われますが、今では山の家風に利用されているようです。
味土野最奥のガラシャの里です。

前回も来たのでここはPASS。
ここにはトイレも一応あります。

そしてこの林道が気になります。

通り抜けできないと書かれていますが、この轍を見ると明らかに車が通ったと思われます。

で、行ってみます。
ひょっとしたら抜けられるという期待を持って・・・


決して悪い道ではありません。

期待が高まりますが・・・
が・・・

畑で行き止まりでした。

まさか廃村の奥のこんなところに現役の畑があるとは思いもしませんでした。


ここが畑脇の道路終点。

標識は信じるべきものです(笑)
◆味土野〜吉津〜畑村〜等楽寺
味土野へ戻り、今度は左の山道をとります。

ここは以前にも通り抜けしたところで、気が楽です。


「ふるさと味土野の跡」と彫られた昭和59年4月吉日建立の碑です。
当時はまだ住んでいる人がいましたが、これだけの多くの方で建立されたようです。

峠を越えると日本海を望む場所があります。

「ふるさと吉津の跡」碑。

周辺はきれいに草が刈られ、元住民の村への思いが伝わってきます。
草が刈られていたため、地蔵尊を見出すことができました。

こちらもきれいに手入れされています。
旧集落内をつなぐ道路と思われます。
吉津と等楽寺の間にも「愛郷 畑村の跡」と書かれた碑が立てられています。
ここは昭和42年に離村されたようですが、この碑が建立されたのは平成20年9月、41年も経っての建立はなぜなのでしょうか?
等楽寺に降りてくるとホッとします。


◆等楽寺〜野中〜川久保〜小脇
府道57号で弥栄町野中へ戻ります。

以前もここは通っていますが、細い道でした。


峠頂上です。

道自体はきれいに整備されていますね〜
再び府道75号との重複地点、須川地区へ戻ってきました。
野間小学校です。

どうやらまだ現役のようで・・・


中津集落。

ここから府道654号へ。

ここから先は狭小路です。
廃村のような川久保の入り口です。
この橋の先に2〜3軒の民家があり、人の気配があります。


都会から来た者が、山菜など根こそぎ持っていくといった行動は、どこでも問題になっていますね〜

ここも例外ではないようです。
川久保を越えると更に道が荒れ、細くなってきます。
小脇集落です。

ここも人はいましたが、住んでいるとは思えないのですが・・・
倒壊寸前です。
ここは先ほど反対側からやってきた地点です。

先ほどは奥から左手前に降りていきました。
◆小脇〜三山〜碇高原
またもや小脇の発電所近くの三差路です。

ここから三山経由、碇高原への町道を行きますが、ここが今回のハイライトです(笑)


コンクリート舗装が荒れているところでは雑草が顔を出しています。
ここが三山。


「三山の跡」と書かれているためすでに廃村化していると思われますが、ここも手入れされた家屋が多く、人の気配を感じます。
集落内には結構な数の家屋が残っています。
三山を越えると・・・

いよいよ狭くなってきました。
倒木・倒竹あり、草はそんまんま!
この細さです。
やがて道とは言えない状況に・・・
ついにはこんなに・・・
もはや万事休すか?

とりあえずもう少しだけ・・・

どこを走行したかわからないほどの藪状態!!! 蜘蛛の巣も酷い、まさに廃道状態です!

しかしその藪の先は、真新しく修復された跡があります。

その先にはこの状態のところも・・・

上のがけ崩れ地点から先(上部)は比較的手入れされていて、一応道としての機能を保っています。
やがて碇高原に着くと・・・

三山側にはなかった通行止めを示すパイロンがあります(笑)


碇高原も通行止めだらけです!

このように道路が落ちてしまってます。たぶん平成23年の台風2号の影響かと思われますが・・・

展望台です。

大した展望は得られませんが。

◆碇高原〜丹後縦貫林道〜寺領〜薦池〜河来見〜吉谷〜足谷〜筒川
この標柱のところから左折し、牧場内へ入ります。


牛〜〜
丹後縦貫林道もあちこちで通行止めのようです。
このとおり!
中はやっぱり道路が落ちています。
反対側から見ると酷さがよくわかりますね〜
泥流の流れた跡もあります。
今度は府道57号を上がってきたところに移動します。

しかしここも工事中です。


太鼓山・スイス村方面にはどうしてもいけません。
この先工事中で立ち入り不能です。
仕方ないので碇高原へ戻りました。


これは牧場の碑。
ステーキハウスにはバイク軍団が・・・
高原の脇からこれまた町道へ。
途中、砂利の広場みたいなところもありましたが・・・
豪雪地帯、伊根町寺領です。
寺領の外れ、ここから薦池へ。


薦池、何と読むのか? ですが、ここは現役のバス停があります。
当然住んでいる人もいると思われますが、気配がありません。


次はもう少し下へ。

これより河来見へ。


河来見の公民館ですが、ここも現役のバス停があります。
戸数は多いのですが、常住されてる家はごくわずかと思われます。
奥のほうは荒れ果てています。


その先は、もはや道路の役目を終えているような・・・
廃屋内は荒れています。
次は伊根町吉谷へ。

この4t制限の橋を渡って奥へ進みます。


ここはすぐにダートになり、道はなかなかハードです。
結局吉谷集落跡は発見できず、元へ戻ります。
次は同じような林道を足谷集落跡目指して・・・


半分埋もれていますが、林道足谷線の標柱があります。
奥のほうには人がいました。

家屋を手入れされているようです。
足谷にはこのように3軒ほどの家屋が残っています。


筒川小学校跡地です。

現在は公民館として利用されているようです。
柱にはかすかに「筒川小学校」と書かれているのが読み取れると思います。
◆筒川〜経ヶ岬〜立岩駐車場
メインの国道178号に至る道。

ここでも道路が抉られています。
丹後半島先端近くの蒲入漁港を見下ろします。
蒲入の先にある展望台から経ヶ岬方面です。
この山の向こうが経ヶ岬。


裏道からバイクで上りますが・・・

以前に比べ道路状況は一変!

この画像のところは普通の状態ですが、場所によっては落石で走行不能です。
やっとのことで灯台直下までやってきました。
連休で人が多いため、バイク乗りつけはやめて、50mほど手前に止めて歩きます。
灯台です。

海の青さとがすばらしいところです。
元へ戻り、袖志へ。
丹後100kmマラソンのランナーです。

100kmも走るとは、自分には考えられません。
元の駐車場へ戻ってきたのは14:15。
     
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